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2023年度第3回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました                


講演の様子

2023/8/28                                    
2023年度第3回アキバテクノクラブオープンセミナー(第120回アバンフォーラム共催)
 
講師:加藤 直人氏
/クラスター株式会社代表取締役CEO

テーマ:「メタバースーさよならアトムの時代」

■ 結局メタバースとは何か?
 今回のセミナータイトルと同名のベストセラー「メタバースーさよならアトムの時代」(集英社版)の著者でもある講師の加藤直人CEOは、メタバースについて、いまだ定まらない定義の議論はやめて、「コンピュータが作り出した世界で生活する時代」が到来したという話から講演をスタートされ、リアル社会とデジタル社会の主従関係がネット通販やYouTubeなどの普及で、リアル主体からデジタル主体に逆転することを、経済規模や情報通信技術の普及データと、クラスター社の社業であるプラットフォーム事業とエンタープライズ事業の直近の進展状況をもとに解説されました。
  具体的にはプラットフォーム事業ではゲームやイベントを自分たちで作って、一日に2〜5時間その世界で遊んでいる人たちが存在していること、エンタープライズ事業ではすでに「バーチャル渋谷」「バーチャル丸の内」「バーチャルあべのハルカス」など200件超の法人案件が誕生しているようです。

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

講演の様子

■ メタバースに集まる人たちは?
  講師が代表を務めるクラスター社は、我が国最大級の規模であるメタバースプラットフォーム「cluster」の運営会社ですが、その世界には10代〜50代くらいまでの男女がほぼ同比率人で集まり、趣向を凝らしたバーやカフェや施設や空間などを自分達で構築して遊んだり踊ったり話したりということで、すでに4万超のバーチャル空間がメタバース上に存在しているとのことで、講師は「そこはすべての人生を解き放つための世界」と表現されました。また教育といった視点からは「メタバースの世界で子供たちに新しい学びを」をテーマに、現実では実現が難しい体験ができる長所を生かした空間認知能力の伸ばすカリキュラムを開発するため、社内にメタバース研究所を設立してさらなる高度化を進めていると話されました。
 特に我が国にはゲーム・アニメIP、アバター文化、クリエータ文化といったソフト分野で、まだまだ世界に誇れるものがあるので、「メタバース産業は日本が世界に誇れる最後の砦」という気概で会社を運営しているので、なんとか我が国の英知を集めてメタバースの世界をリードしていく所存と話されました。

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講演の様子

■ リアルな意見交換の場では・・・
 今回のセミナーは、コロナ収束後初めてのネット配信とセミナー会場に限定的に人を集めるハイブリット型での開催を試行しましたが、事前に行政マン1名、実務家2名、大学教授3名をコメンテータとして依頼しておいたこともあり、様々な意見が飛び出し素晴らしい意見交換の場となりました。具体的には「簡単に自分の世界が構築できるようだが、どのような技術の蓄積があるのか?」「メタバース空間と対極にあるリアル空間を管理する不動産会社は何が目的で顧客になるのか?」「障害者や老人はヘビーユーザになりえるのか?」「引きこもりがメタバース世界で活躍し稼ぐことはできるのか?」「脱炭素や環境問題とメタバースの関係は?」等々。
 そのような意見交換の場から生まれた今回のセミナー参加者の納得事項は、「リアルな世界はとても贅沢な世界で、意見交換をリアルな場でできることも贅沢なことなので、最大限この場を楽しもう」ということでした。地球の資源を無駄にしないデジタルとリアルな世界の兼ね合いのなかにメタバースの世界も存在していることを、参加者一同が認識することとなりました。

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

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