■ コメンテーターからは
コメンテーターからは「保守派の多い土地柄では、これだけ子育てにフォーカスした施策はつぶされるのでは?」「流山は30年後も住み続けられるまちとなれるのか」「ナショナルとローカルの関係性について、どう考えるか。」「女性が出産しても働き続けられる環境のためには、規制緩和や地方への権限譲渡が必要ではないか?」といったコメントが寄せられた。
大西氏からは、「流山は、常磐自動車道が通ることになったとき、排ガスなどの環境問題から女性たちが反対運動を起こし、流山周辺の自動車道を地下化させた歴史があり、もともとCivic Prideのあったまちだった。そのように自ら動く市民・主婦が井崎氏を応援しているので思い切った施策ができている。また、保育の楽園から学童の楽園へは道半ば。今後はその先のニーズにも応えていくことが持続可能なまちづくりにとって大事だ。そして、ナショナルとローカルの関係については、もう中央集中型の政治構造は古くなっており、グローバルとローカルが直につながる時代であり、地方に権限をもたせなければきめ細かな行政サービスは難しい。」と語られた。
流山についていくらでも語れる勢いの大西氏と流山の動きに高い興味と感心をもつコメンテーターとの濃いやり取りで、セミナーは予定の時間をオーバーしてお開きとなった。
■ リアルとオンラインのハイブリッド開催
今回のセミナーは、初めてのハイブリッド開催となった。コメンテーターも参加者もリアルとオンラインそれぞれで参加があり、配信環境の設定など課題はあったが、講師とリアルに語り合えた会場、時間と場所を選ばず、参加できるオンライン、それぞれの良さがいかされたセミナーとなった。
(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)
|