■ 急増する独身王子 『男が知らない「おひとりさま」マーケット』や『独身王子に聞け!』の著書で知られるマーケティングライターの牛窪恵氏をお招きし、現代の消費スタイルをお話しいただきながら、アキバ系マーケットも分析いただくべく、アットホームな雰囲気の中、第8回目となるコミュニケーションセミナーを開催致しました。 阿部寛主演のドラマ"結婚できない男"(2006年)の原作ともなった『独身王子に聞け!』のために取材を行ってふと思われたことは、この独身男性たちは結婚願望がないのでは?ということ。「オレ流」に合致するモノ・コトには消費を惜しまないが、興味のない分野にはあまり手を出さない30代や40代の独身男性は、それなりにいまの状況を楽しんでいるのだと言う。 一方女性は、90年代半ばから未婚率が急上昇し、特に30代のシングル女性は25.2%(2005年)で3人に1人は独身ということになる。30代既婚男性より可処分所得の多い30代独身女性をターゲットにしたマーケットも盛んだが、そんな女性たちの中には、心身を病む「さまよい系OL」も多く社会問題化しており、20代の女性から見ると、バリキャリは格好悪く、より「ゆるフワブーム」を引き起こすこととなっている様です。 でも実は、シングル男性は、女性以上に急増しているそうで、30代の未婚率は38.5%にのぼり、生涯未婚も6人に1人で、さらに東京都では30代男性の約2人に1人が未婚(バツイチを除く)という状態だという。ぜひ、スマートに婚活を!
■ 20代は「お嬢マン」 独身王子の消費行動として、「モテ系」「ナルシー系」「やんちゃ系」「デキる系」「スロー系」と分類され、中でも「やんちゃ系」がアキバ系にも多いガンプラ(ガンダムのプラモデル)やレーシングカー、子供の頃に流行った野球盤ゲームなどに熱中するリベンジ消費だと分析されました。 そして、セミナー当日発売となりました新著書『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』でもキーワードとなっている「お嬢マン」ですが、従来の恋愛消費が通じない名古屋嬢に似た堅実消費をする20代男女を現した言葉で、カップルシェアリングやオンナ化する男子で驚いていてはいけません。家族全員でケーキ入刀する「家族DE婚」や「マザー婚」など「オトナ家族消費」が拡大し、両親への消費戦略も盛んに行われている様です。 (写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)