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  2018年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


まちあるき

2018/5/17 
2018年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナー

 
案内役:河合 昌次氏
テーマ:まち歩き 
     〜牡丹灯籠を探して根津周辺を歩く〜 

■ 怪談噺の舞台を巡る そぞろ歩きを満喫
 

 2018年度第2回目のオープンセミナーは、7月19日に開催予定となっている古典芸能を楽しむ会のテーマ「牡丹灯籠」にちなみ、そのゆかりの場所を辿りながら、日暮里から根津を巡るまち歩きを開催。「江戸落語の舞台を歩く」を執筆された河合昌次氏を案内役に、まちのそこここに潜む落語の舞台、江戸の名残をのんびり探しながら楽しむ、約1時間半のそぞろ歩きとなりました。

17名の参加者は、JR日暮里駅南口に集合し、15時半よりまち歩きをスタート。

はじめに、線路敷に隣接する天王寺へ。かつては感応寺と呼ばれていた天台宗の当山は、その起源が鎌倉時代と歴史も古く、江戸時代には、宝くじの元祖となる「富突」を行っていたそうです。本堂前には芝生の境内が広がり、気持ちの良い静寂な環境となっています。

次に、谷中墓地を横切る桜並木を歩みつつ、天王寺五重塔跡へ。幸田露伴による小説「五重塔」のモデルにもなっていましたが、1957年、心中による放火で焼失してしまいました。再建の話が持ち上がるものの、予算の関係で実現には至っておりません。

  桜並木を更に進み、右に折れてから5分程度で、江戸無血開城にも功のあった山岡鉄舟による開山の全生庵へ。境内には、三遊亭円朝のお墓もありました。創作落語も生み出し、落語中興の祖と呼ばれている円朝は、幽霊画の収集にも熱心で、毎年8月にはその傑作が公開されるそうです。

更に数分歩を進め、日蓮宗の大円寺へ。境内には、江戸三美人の一人とされる、笠森お仙の碑や、その姿を錦絵に描いた絵師である、鈴木春信の碑が建てられています。

三崎坂を下りきったところで、左折し、藍染川を埋め立てた蛇道を歩きます。くねくねとした曲線が続く道沿いには、おしゃれな雑貨屋さんも並び、気ままな散歩に相応しい小道となっています。

蛇道が終わったあたりで右折し、不忍通りを横切ってから、根津神社へ。約1900年前もの昔、日本武尊により千駄木の地に創祀されたと伝えられる古社は、江戸時代に五代将軍徳川綱吉が、世継が定まった際に社殿を奉建、千駄木より現在の地に遷座されたとのこと。春には、約100種3000株のツツジが咲き競い、見事な景観を楽しむことができます。

根津神社の近辺には、その工事で地方から上京した労働者の遊興の場となった遊廓が栄え、かつては吉原よりも規模が大きかったそうです。しかし、根津神社の隣地まで東京大学の敷地が広がるにつれ、教育上よろしくないということで、遊廓は深川洲崎へ移転となりました。

かつての遊廓界隈を横切り、「牡丹灯籠」でお露さんが下駄を鳴らしていた、かつて清水谷があったと思われる地区に足を踏み入れます。そういえば、「カラ〜ンコロン」と、音が聞こえてきたような?

根津駅近くまで歩いたところで、懇親会場の「釜竹」へ。予定よりも1時間以上早く到着したのですが、皆様お腹も空いてきたとのことで、開店時間の17時半からお店に入れて頂けました。蔵を移築・リノベーションし、重厚で落ち着いた内部空間に癒されます。

ほどよく歩いた後のビールは格別!各地の銘酒やお店自慢のうどんも嗜みつつ、和やかで楽しいひと時となりました。皆様、お疲れ様でした。またのまち歩き企画に、乞うご期待。

(写真をクリックいただくとまち歩きの様子がご覧いただけます)

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