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  2017年度第3回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


講演の様子

2017/8/2
2017年度第3回アキバテクノクラブオープンセミナー
       
 
【講師】
河井 孝仁氏 / 東海大学文学部広報メディア学科 教授

テーマ:「聖地創生による地域力のグローバル展開
      ―シティプロモーションのメディア戦略とは―」
            

 
■ シティプロモーションは、地方都市再生の決め手となるか  

 本年度第3回のオープンセミナーは、「聖地創生による地域力のグローバル展開 ―シティプロモーションのメディア戦略とは―」と題して、シティプロモーションという名称で論理的かつ分析的なフィールドワーク手法を確立され、多くの地方都市にその手法を展開されている東海大学文学部教授の河井孝仁教授に、その手法の考え方と段階的な進め方そして具体的な展開事例などを講演いただき、そのあとデジタルハリウッド大学大学院の荻野健一教授とのトークセッションという形で進めました。

 河井教授は我が国の人口が減少していくなかで、多くの地方都市で「定住人口を増やすとか下げ止まりを図る」といった政策を採っているが、これは地方都市の「担い手」がその地域に定住して様々な行政サービスを受けている人だけを対象としたもので、この政策では地方都市の消滅問題は解決せず、その地方都市を気にかけたり出向いたりイベントに参加したり情報発信をしてくれる関与人口を増やすことこそ重要で、平たく言えば「地域(まち)に真剣(マジ)になる人」を増やすことが重要と話されました。

 そのための方法論としてシティプロモーションは確立され、それぞれの地方都市の魅力を語れる人々を巻き込んで、発散→共有→編集→研磨 という共創エンジンのサイクルを回すことで、「この街で暮らすことでどのように幸せになれるかのストーリー」「どのように自己実現が図れるかのストーリー」を明示することで、情報受信者向けのブランドメッセージとして、信頼と共感を得られるような政策を実施することが、定住者だけでなく関与人口も増やし結果的に地域参画総量を増やすことになるということを、生駒市や北上市の事例なども示しながら強調されました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

トークセッション・懇親会

■ シティプロモーションはプラットフォーム  

  トークセッションでは荻野教授から、東南アジアからの多くの留学生が、アニメを通じて知った日本の生活文化にあこがれて日本留学に至った学生達のことを紹介され、地方都市の生活文化をいかにして地域コンテンツにしていくかという点で、シティプロモーションの方法論がプラットフォームとなり、そのプラットフォーム上にどのような形でビジネスを展開していけるかが議論されました。

 その中でシティプロモーションの継続を続けることの重要性と、そのためには行政は担当者の転勤などでぶれないように文書による引継ぎの重要性、また強力な民間のカウンターパートの選別と育成などの重要性が挙げられました。またそれ以外の担い手として、地元の商業高校や工業高校を中核に据えることの成功事例なども紹介されました。

■ 懇親会では全員参加のQ&Aの続きが

 講演の後は恒例の懇親会となりましたが、参加者全員が自分の住んでいる街の問題として、シティプロモーションそのものをとらえていたためか、いくつかのグループに分かれて様々な議論となり、時間経過を忘れて議論を続けることとなりました。

(写真をクリックいただくとトークセッション及び懇親会の様子がご覧いただけます)

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