2014/6/17
2014年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナー
(未踏交流会Vol.13)
講師:株式会社ベストティーチャー取締役CTO 後藤 正樹氏
(2010年度未踏(本体)「スーパークリエータ」)
テーマ:
『公教育でのイノベーションを目指す
』
■ 我が国の公教育の問題点は・・・・
本年度第2回オープンセミナーは情報処理推進機構との共催ということで、未踏交流会としては通算13回目の開催となりました。今回の講師である後藤正樹氏は2010年度に未踏本体でスーパークリエータに認定され、その後eラーニング会社のCTOをしながら予備校や高校教師を兼任、さらに琉球フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者というマルチな才能を発揮されている方で、「公教育でのイノベーションを目指す」というテーマで、未踏事業で開発を進めたLMS(学習管理システム)を実際の教育現場で活用した実体験から得られた知見をもとに改良を加え、Real-Time LMS と称して商品化に至る状況とその機能を紹介されるとともに、参加者全員を巻き込んでタブレット端末やスマホを用いてReal-Time LMSを体感することとなりました。
我が国の教育界におけるICTの活用は、「今までの教え方の延長線上に、ICTを活用したシステムはなければならない」といった暗黙の了解があるようで、授業→演習→授業→演習→と繰り返される教育サイクルの中で、一斉授業で知識を生徒にインプットするところにパソコンが多用される傾向があるとのことで、後藤講師は教育イノベーションということでこの大きな潮流を変える提案をReal-Time LMSを通じて行いたいと主張されました。
具体的には一斉授業で先生一人が対応できるのは約10人が限界で多くて20人程度、しかもパソコンの持つ能力が十分生かされない現状を、演習の部分にパソコンを活用して個々人一人ひとりの能力に応じた対応をするところをシステム化することで、パソコンの潜在能力を活用して生徒の教育効果を上げようと提案されました。
その後参加者がWeb上のReal-Time LMS に各自のタブレットやスマホからブラウザー経由でログイン、物理の教材を解く演習にチャレンジし、その効果を体感することとなりました。
(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)
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