2012/11/29
2012年度第9回アキバテクノクラブオープンセミナー
【講演】
「本当に便利な公共交通をめざして
〜スーパーバス構想〜」
大野 秀敏氏
(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
■寂しい社会で活力を保つには
2012年度第9回のオープンセミナーは、アキバ発まちづくりシリーズとして、縮小社会における都市構造のあるべき姿を提唱されている、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授で建築家の大野秀敏氏にお越しいただき、自動車分担率の高まりによる公共交通の衰退、移動手段の限られる高齢者の増加、公共財源の制約といった、地方都市交通政策の課題解決に向け、公共交通を通した都市構造の再編へとつながる「スーパーバス構想」についてお話をいただきました。
はじめに、新潟県長岡市をフィールドとする研究成果とともに、超高齢化かつ人口減少が急速に伸展する「縮小社会」がいかなるものか、そして、こうしたトレンドが地方都市に及ぼす影響はいかなるものか、人々の消費形態や家庭像等にもなぞらえつつ、「寂しい社会」のイメージを強烈にお伝えいただきました。そして、このような地方都市が将来活力を取り戻す鍵は公共交通にあり、バスはその手段として大きなポテンシャルがあるものの、十分に活用されていない、という問題提起をいただきました。
(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)
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