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  2012年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナー&東京まち歩き研究会 を開催しました
       


2012/7/12 
2012年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナー
 
 講師:尾関 憲一氏
 (NHK制作局エンターテインメント番組部 
  チーフ・プロデューサー)
 
  テーマ:「まち歩きの楽しみ 
         〜ブラタモリで見えてきた都市の秘密〜」

■普段見えているのに気づかないまちの不思議を発掘  


 平成24年度第5回のオープンセミナーは東京まち歩き研究会との共催として、日本全国のお茶の間にまち歩きの楽しさや奥深さを伝えてきたNHKの人気番組「ブラタモリ」のプロデューサーである尾関憲一氏に、「ブラタモリ」の制作現場から見えてきた「まちの魅力」についてお話をいただきました。  きっかけは、NHKの夜10時からの大人向け番組として、「3億円事件」のその後をタモリさんと共に検証してみようという企画から。その後、週末は古地図を片手にまち歩きを楽しんでいるというタモリさんの趣味的な世界も取り入れ、まち歩きの魅力を、「普段見えているのに気づかないまちの不思議を歴史で裏付ける」手法で伝える内容となったのでした。そして、その後の展開は皆様もご存知の通り。タモリさんと素人っぽさが魅力の久保田アナが、まちの歴史に通じる先生と共に、地元人の証言も得ながら、まちに潜む不思議を発掘し、その経緯を解明してゆきます。ここ、アキバ地区の紹介では、公園のちょっとした段差をヒントに、かつての運河としてのまち並みが、効果的なCGも活用しながら見事に炙り出されました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

■ ヒット番組を生み出す秘訣はあるか?

 各地域のネタは、ディレクターが1ヶ月程度かけて歩き回る中で、地元人からの情報も得ながら候補を絞り、詳細な台本に落とし込むものの、本番ではタモリさんや久保田アナには台本をいっさい見せずに気ままに歩いてもらい、アドリブ感、偶然の出会いや驚きが視聴者に伝わるよう工夫されているとのこと。また、NHKからの依頼なしには普段入れない、イタリア大使館の日本庭園、浅草伝法院内の日本庭園、横浜の港湾施設等も題材にすることで、まち歩き好きのタモリさんにとっても刺激に溢れたセッティングとなったようです。そして、番組の会を重ねるごとに、地形的なネタから駅や水道等、都市のインフラへと展開し、江戸期や震災・戦災復興期のインフラ工事が、今でも気づかずに日々の生活で使われているという視点が新鮮で、老若男女に幅広く愛される人気番組へと育っていきました。何より印象的だったのは、こうしたヒット番組は最初からそれを狙ったのではなく、自ら面白いと心底信じることを貫くことで結果として成されたということ。次シリーズの再開も、皆さん心待ちにされており、懇親会でもまち歩きファンから、「楽しかったです。また楽しみにしています。」の声が沸きあがっていました。

(写真をクリックいただくと懇親会の様子がご覧いただけます)

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