2012/2/14　　東京まち歩き研究会　
　　　　　　　　　まち歩き実証実験プロジェクト

■きいちちゃんの世界へようこそ

東京まち歩き研究会（TMK）は、「ソーシャルメディアを活用した街の劇場化」をテーマとし、近年普及と技術革新の著しいスマートモバイルと共に楽しく街を回遊することで地域活性化を促す可能性を探るべく、2011年7月より有識者や本テーマに関心のある方々による意見交換と情報共有を重ねてきました。
『劇場空間＠アキハバラ2012』〜 バレンタインの主人公はあ・な・た 〜、と題された本実証実験は、このような活動のひとつの成果として、アキハバラを劇場空間に見立てスマホを片手にバレンタインデーの主人公になりきり、街の回遊を楽しむイベントで、NPO日本ITイノベーション協会主催、アキバテクノクラブ共催の体制で開催されました。

■新感覚の劇場空間を体験しよう
　
　　秋葉原ダイビルからまち歩きに出ると、iPhone画面には、怪盗Xから「赤い建物前にある緑の高架橋の下で待つ」との指令が。どこなのかよくわからなくても大丈夫。ジャイロコンパスとドット画風地図が、正解の場所へとあなたを導いてくれます。正解の場所にたどり着くと、『チョコをゲット』の画面が現れ、また次の指令が。参加者の皆様、あいにくの雨天の中ではありましたが、まちなかで体を動かして謎解きを楽しむ新鮮な体験に、リアルとバーチャルが融合した劇場空間ならではの醍醐味を感じられておりました。最後の指令を受け、まちのはずれにあるチャーハン屋にたどり着くと、中からは見目麗しいメイドさんが現れ、バレンタインチョコを笑顔で手渡し。皆様、満面の笑みで記念撮影も楽しまれていました。

■更なる展開を目指して

　秋葉原ダイビルの会場に戻り、参加者の皆様から様々な感想をいただきました。外国人も喜べる、知らない街でも使える、ゲーム性のあるシナリオが楽しめる、場所に対する参加者の書き込みができるとよい、参加者のライフログを蓄積できるとよい、といったご意見に対し、荻野先生からは、地域で年間を通して使えるよう、また複数の物語を体験できるよう、そして参加者間のネットワーク形成の仕組みを取り込めるよう、更なる改良の方針について説明をいただきました。

　懇親会では、まち歩きで乾いた喉を潤すビールの味がまた格別。うちの地域でも是非この画期的なアプリを使ってみたい、といった前向きな感想がひとしきり。これからの展開が楽しみなバレンタイン･イベントとなりました。