■ EVショック?!
今回の交流会は、「EV=電気自動車の普及がもたらすショック」と題しまして、自動車評論家であり、日本EVクラブ代表でもある舘内
端(たてうち ただし)氏にご講演いただきました。
EVのデモンストレーションとして行った東京から洞爺湖まで5日間かけて850kmのEV自動車での旅では、電気代1,713円(使った電気85.65kwh)、CO2排出量35.12kgに対して、ガソリン車の場合だと、ガソリン代が12,956円(使ったガソリン75.3l)、CO2排出量174.6kgだったそうです。この差がいわゆるEVショックでしょうか?!実は乗用車よりトラック等の商用車の方がもっとショックは大きいそうです。
EVなのにCO2を発生するのは、東京電力の場合、原発と水力発電と火力発電のミキシングによる電力供給のため、年平均0.425kg/kwhのCO2が発生するそうです。深夜電力で充電すると、原発なのでCO2排出量は0に近くなるとのことですので、なるべくこちらがお薦めです。燃料代としても、深夜電力で充電すると、ガソリン車の約1/13で、昼間電力での充電でも約1/4となるそうです。この事実もEVショックですね!
EVの開発動向としては、三菱から夏頃、富士重工から年末頃に軽自動車タイプで発売予定です。ただどちらも企業向けで、たとえば三菱は価格が400万円で、企業向けに2000台発売予定とのことですが、すでに4000台ぐらい注文があるという噂もあり、個人向けは来年以降になるのではないかと予想されているそうです。日産は、来年の秋頃に小型車タイプで世界中に販売予定で、トヨタは、ハイブリッド車からエンジンをはずせばEVになるのでやや有利ですが、2012頃アメリカで発売予定とのことです。
オバマ大統領のグリーンニューディール政策での次世代車の推進によってハイブリッド車やEVが注目されるのは必至であり、全世界の自動車メーカーが大競争時代を向かえ、日本のメーカーも安泰とはいえないようです。
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